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おじーちゃん。

  • 2005/04/22(金) 16:58:17

友達のおじいちゃんが亡くなったって聞いて、ありあわせのお線香をたいた時に、自分のおじいちゃんの事を考えた。


私のお爺ちゃんは若い頃、捕鯨の船長で、世界中を航海していた。英語も話せて、よく小さい頃に鯨の歯やひげを見せてもらった。象牙みたいに硬くて重くてその威厳さはおじいちゃんに比例していた。

毎週おじいちゃんの家に遊びに行ってお泊りをするとき、朝ごはんは時々、青々とした芝生の上に椅子とテーブルを運んで、おじいちゃんの手作りのサンドイッチ(しっとりしていて、甘くて、辛子がぴりっとしてる)をほお張って、「美味しいか、そうか、そうか」って言うおじいちゃんの言葉といっしょにかみ締めてた。

時々、私と姉がはしゃぎすぎて、おじいちゃんの皺をもっと深くしたことがあったけれども。

時が経って、思春期だった私はおじいちゃんと少し疎遠になって、あんまり昔の事を聞かなくなった。自分の事しか考えてなかった私は好きな人の事や学校の人間関係を考えることに、いそしんでいた。

高校生の時、少し物事を考えるようになった頃。
おじいちゃんは、同じ事を反芻するようになり、私の名前や弟の名前を死んだおばあちゃんや父の名前と頻繁に間違えるようになった。

おじいちゃんの目は威厳の光が少しずつおぼろげになり、表情がまったくの無垢になった。ふふっと笑うおじいちゃんの顔をみるたびに、どうしようもないやるせない気持ちになった。

今はおじいちゃんは病院にいる。
去年の病院に行ったときは、一人でご飯を食べられなくて、たくさんのチューブを付けて、静かに呼吸をしていた。
「おじいちゃん、菜海だよ。わかる?」
返事は無いけれども、たぶん私を誰だか識別できなかっただろうけども、帰り際に私の手を握り返した力は、すごく暖かくて、嬉しかった。

家族が側にいたから、無理強いを張って、一生懸命笑っていたけど、もう少しで涙腺が決壊するとこだったんだ。

何故おじいちゃんが元気だったとき、もっとたくさん話をしなかったんだろう。捕鯨の話。おばあちゃんとの恋愛の話。航海で訪れた数々の国の話。


今になってそういう話がしたいって思うようになった。

この場を借りておじいちゃんに言いたいことがあるんだ。

いつだったか、船長してたときを思い出して、英語で号令とかかけてたでしょ。あの時の単語は何だったのかまだわからないんだ。

今私英語勉強してるからさ。アメリカでさ、勉強してるんだ。
そのうちに、その単語、何だったか、探すから。おじいちゃんサンフランシスコ行った事あったっけか。今そこに住んでる。孫娘は、おじいちゃんに負けないよ!私だって世界中旅するよ、おじいちゃんみたいにさ。

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いまさらブログをみっけましたわ。
モヒョヒョ。

あたしもおじーちゃん及びおばーちゃん孝行しようと、今更になって思う。

これから超注目してくね、なみちゃんのブログ☆

  • 投稿者: カピバラ(猫 Yumiko Fujimoto)
  • 2005/04/23(土) 00:30:05
  • [編集]

あ、みつかっちゃった。
ゴニョゴニョ。
でも、来てくれて嬉しいんです。
私も毎日ブログ見に行ってるんす。
へけけ。

  • 投稿者: Nami
  • 2005/04/23(土) 00:57:57
  • [編集]

あとからいろいろ後悔したり、感じたりすることで
人間って変わっていくんだと思うわ。
いいことも悪いことも、
全部、自分が生きてきた過程で
見つけてくるものだよね。
なみちゃんは、すごく多くのものを見つけてるよね。
私もまだまだ見つけていくよっ!

  • 投稿者: Aya
  • 2005/04/23(土) 16:34:06
  • [編集]

AYA姉さん!
ああー!AYA姉さんが来てくれた!
そうなんす、一瞬一瞬人生無駄じゃないです。
私は青二才なんで、まだまだです・・・。

  • 投稿者: Nami
  • 2005/04/23(土) 18:50:45
  • [編集]

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